ＥＡＴ　ＬＥＡＤ　マット・ハザードの逆襲

ダンテクリアしたので友人に貸し出し、そのかわりに奪い取ってきたゲーム。
まず設定がユニークで、主人公はかつて８ｂｉｔ時代からゲームの主人公を張ってきたスーパーヒーロー。
ありとあらゆるジャンルに挑戦してきた彼は、ある時期子供向けのカートゲームに出演します。
そのあまりのクソゲーっぷりに世間はマットさんに絶望。　彼自身もすっかり自信も仕事も失い燃え尽きてしまいます。
そんな失意の彼に、ある時ひとつのチャンスが訪れます。　次世代機でのハードボイルド探偵アクションと銘打たれたその作品で再起を図るマットさん。　だが実はそれは、彼を亡き者にしようとする罠だった・・・。

　・・・いい意味でイっちゃってますね。これはｗ
ゲームキャラ＝ゲーム世界での俳優　という設定でマットさんにありとあらゆる珍妙な敵、そして味方が出てきます。

配管工でキノコに囲まれているヒゲの太いおっちゃん（しかも土管の中に消えていく！）や、ゾンビアクションモノをやったときの適役のゾンビたち（ハウス・オブ・ザ・ハザードという名称のゲームだったようです）
かと思えば「バンザイ！！」と叫んで銃撃してくるヤクザや謎のソビエト兵、荒野のガンマンや某ＨＡＬ○のマスター◯ーフのそっくりさんなど、有名ゲームのパロディ満載のＴＰＳです。

なにより面白いのは、よく北米ユーザーが日本のＲＰＧの問題点としてあげるいくつかの問題を皮肉たっぷりに演出していたりする事ですね。
自分の身長よりも長い剣を持つ長髪のほっそりとしたイケメンがコマンド攻撃を行い、銃撃したらダメージ数字が表示され、そのキャラとの会話シーンは主人公がＡボタンを押して会話進めたりして「これは面倒くさい」とボヤいたり・・・。

間違いなく日本では企画段階でダメ出しされるであろう悪ノリとパロディ。　ゲームというものの裏側のぼやきなどが面白い作品です。

ギアーズ・オブ・ウォーのようにカバーリングアクションなのですが、敵が四方八方からいつの間にか湧いてくるというのと、やや視界が狭く敵の位置が把握しにくいのが問題ではありますが、良質な作品ですね。

これは借りるだけじゃ物足りない・・・普通に購入させていただきますｗ